数日ぶりにウインドヘルムに戻ると、衛兵からまた殺人が起こったことを知らされた。

まじっすか!
「あんたがウーンファースを捕まえて、一件落着したと思っていたんだがな。」
うわ、いつしか拙僧が捕まえたことになってる。

ヨルレイフの早とちりなんだって!
・・ま、拙僧も証拠を提出して、逮捕劇に一役買ったのは否定せんけど。
「とにかくウーンファースと一度話したほうがいいだろう。彼は無実だ。」
無実の罪で捕まえた相手と面会かよ~。
気、気が重い~。
「ほう!また殺人が起こったのか!だが、私は檻の中だ。」
予想通り、嫌味ったらしく言われてしまった。
「そもそも何故、私が犯人だと思った?」
「あんたの日記とペンダントがあったんだよ。」
「はぁ、日記?タロスにかけて誓うが、私は生涯一度も日記なんて付けた事がない。ペンダントとはどんなものだ?」
拙僧はペンダントの特徴を告げた。
「ふむ、どうやらお前の推理は半分は当たったようだな。確かにそのペンダントは死霊術師が使うものだ。だが、私は噂で言われているのと違って、死霊術に手を染めたことなど一度もない。これでもウインターホールド大学の名士だ。あそこが死霊術をタブーとしていることはよく知っているだろう?」
「なるほどな。ってことは収集家のカリクストの見立ては完全に的外れだったようだな。」
「ところで私は、これまでの殺人のパターンを分析してきたんだ。そして何らかの死霊術の実現のために、殺人が行われているものと確信していた。次の殺人が起こるまで、もう時はない。明日の夜に石地区へ張り込め。」
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