血まみれの宝箱には、日記が同梱されていた。

内容から察するに、殺人鬼の物のようだ。

今回の被害者『スザンナ』を狙う過程が克明に書かれている。
だが足がつくのを警戒してか、犯人に繋がる記載は一切なかった。用心深い奴だ。
奥の棚にはチラシがたくさん入れられていた。
チラシの内容は、殺人鬼に用心するよう注意を促すものだ。

他に入っていたのも、これと全く同じものだった。
棚には髑髏入りのペンダントもあった。

何やら薄気味悪くなってきたぞ。。
「妙なペンダントだ。見たことがないな。古物商に聞いてみたらどうだ?高く売れるかも知れんぞ。」
おいおい!証拠品を売っていーのかよ!?
おとぼけ執政の最後のセリフはともかく、ペンダントは有力な手がかりになり得るだろう。
確かに専門家に見てもらった方が良さそうだ。
拙僧は執政の助言通り、古物商を訪ねることにした。
「あれ?あんた、確か第一発見者の人だよな!」

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