風変わりだが、天才的な学者がいると聞いて、ウインターホールド大学よりもさらに北の氷山の一角へとやってきた。氷山をくり貫いて、その氷穴に住んでいるというのだから、よっぽどの人嫌いか変人なんだろう。
「あんた変人の癖に、星霜の書を持ってるんだって?」
「いきなり失礼な奴じゃな。第一、変人が書を持ってたって、別にいいじゃろ。」
「認めるのか?」
「認めんよ。わしは変人じゃないし、星霜の書は持ってない。」
「なんだ、星霜の書持ってないのか。ならただの変人だな。」
「だから変人じゃないって。ただ、ちょっと人と接するのが苦手で、一度氷穴の中で暮らしてみたいと思ってただけじゃ。」
「十分じゃねーか。」
変人セプティマス・シグナスは、星霜の書こそ持っていなかったが、その中身の知識を得る方法を拙僧に教えてくれた。
星霜の書・・・過去と未来のすべての次元における真理を記した書。それさえ手に入れば、すべてを思いのままに操ることも難しくなかろう。そう、男と女の機微についてもちょちょいのちょいになるはずだ。
野望に燃えて、幾人もの人が伝説の書を求めてきただろうが、拙僧ほどただ純粋にエロを追求しようとした者はそうはいるまい。ふっ。
変人セプティマス・シグナスが書の在り処として紹介してくれた遺跡アルフタンドにはすでに幾人もの先客がいた。
「地下に大聖堂ねえ。シュールだな。」
ドワーフの遺跡の定番もちゃんといたり・・・
名誉と栄光を独占しようとして、裏切ってる人たちがいたり・・・スカイリムってどこも一緒だねえ。やだやだ。
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