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【2025/09/13 12:38 】 |
017 初めての訓練


ウインターホールド大学。

かつては魔術を学ぼうとする者たちがタムリエル中から集まった場所。




「ようこそ!ウインターホールド大学へ!!あなたはここに入学したいのかしら?」
「ああ。深窓の令嬢・・・ならぬ魔女たちとお近づきになりたくて。」
「は?」
「・・・あ、いや。魔術について、偉大な魔法使いたちと議論を交わしたくて・・・って意味さ。」
「なるほど。それは素晴らしいお考えですわ。早速入学手続きを進めましょう。」



先日、ひょんなことから手に入れた『黒き星』は、後になって相当の値打ちものだと分かった。
だが悲しいかな、拙僧には全く使いこなせる代物ではなかった。

やむなく質に入れようとした拙僧を、従者のリディアが必死になって止めたのだった。
「神の遺物ともいうべきアイテムを人手に渡すなんてとんでもないことですよ!」
「でも拙僧には使えないし・・。」
「使えるようになったらいいじゃないですか!?」
「いや、だって面倒じゃねーか。拙僧には同胞団と剣があるし。今更魔法だなんて。」
「・・・。」
「そうだよ。魔法なんてかじったこともないし。無駄なことは嫌いなんだ。無駄無駄。」
「・・・。」
「なんだよ?不服そうな顔して。」
「いえ、別に。ただ魔女との縁を袖にするのも勿体無いなー・・・って思っただけで。」

ぴく

「表世界には滅多に出ることなく、神秘の研究を続けている魔女たちは、さぞや世間ズレしてなくて、純粋無垢なんでしょーね。」

ぴくぴく

「きっと男の免疫もあまりないでしょーね。まさに深窓の令嬢

ぴくぴくぴく

「ちょ、ちょっと拙僧ってば魔法かじってみよーかなー。く、食わず嫌いってやっぱ良くないし。」
「・・・あら、単純ですね。」
「え、何か言った?」
「別に。ホラホラ思い立ったが吉日ですよ!魔法の聖地、ウインターホールド大学へLet's GO!」
「オマエ、拙僧を乗せるの上手くなってね?」
「気のせいですってー!やだなーはははー

そんなこんなを経て、ようやく大学に入学した拙僧は、さっそくミラベルに大学中の案内をしてもらった。





「・・・最後に、ここがあなたのお部屋。」
「いきなり個室をもらえるのか?」
「ま、最高の環境で勉強してもらうのも当大学の方針よ。」
「そりゃ凄い!」
「というのは嘘。昔に比べたら生徒が減って、部屋が余ってるだけよ。じゃ、勉強頑張ってね。」
「おう。」
「荷物を置いたら、さっそく最初の授業に出るのよ。」

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【2012/03/08 22:24 】 | 救世の旅 | 有り難いご意見(0)
016 黒き星


拙僧はホワイトランの宿屋の親父から美人司祭の噂を聞いて、アズラの祠へとやってきた。

アズラ=デイドラ王子のひとりで、邪悪でないという珍しいお方。
美しい女性の姿をしていることから、信仰する者も少なくない。

美神に仕える美人司祭・・。
美(女)の追求に余念のない拙僧がそんな噂を聞いて放っておけるハズがあろうか、あろうはずがない!!



「よく来てくれたわ。あなたは運命の人なの。」
「へ?」

祠を訪れた拙僧は、いきなり司祭アラネアから、熱烈な歓迎を受けた。

「あなたは奪われた『アズラの星』を取り返さなければならないの。」
「いや、急にそんなこと言われても・・。」
「ウインタホールドの街で手がかりが見つかる気がするわ。行ってみて。」
「・・・。(ちょっとイッちゃってない?この方??)」
「もしアズラの為に働いてくれたら、私はあなたに全てを捧げるわ」
「やりましょう!




「おーい。起きろ!ネボスケ!」
「うーん。。あと5分。」

朝がめっきり弱い従者リディアを連れて、拙僧はウインターホールドへ向かった。



ウインターホールドでいろいろと聞き込みを続けたところ、この街の宿屋に長逗留しているネラカーという男がどうも事情に詳しいらしいということが分かった。

「確かによく知ってるさ。大学にいた頃の専門だったからな。」
「何で大学を辞めたんだ。」
「辞めたんじゃなくて、追放させられたんだ。研究中の事故でな。」
「事故って?」
「主研究者のメイリンという男がいたんだが、あまりに研究にのめり込みすぎて、とうとう禁断の魔法に手を染めちまいやがった。」
「禁断?」
「人の魂を捕縛して、エネルギーに変えるのさ。アズラの星は言わば、その為の道具だな。メイリンの奴、あろうことか学生の魂を次々と捕縛しやがった。大量殺人鬼さ。そんな研究がいつまでも続けられると思うかい?」











終始自虐的だったネラカーだったが、中途半端になった研究に未練があるらしく、
アズラの星が今、メイリンと共に『イリナルタの深遠』という場所にあることを教えてくれた。

そこは湖に水没した砦で死霊使いがうじゃうじゃいたが、
今や同胞団の導き手になった拙僧の敵ではなかった。
(死体とかごろごろしてて、正直不気味だったけど。。)

白骨化したメイリンと彼の躯に身に付けてあったアズラの星を、あっさりと見つけることができた。ただしアズラの星は何やら曇っており、素人目にも壊れていることが明らかだった。



いきなり司祭の下に持っていっても報酬を期待できないと踏んだ拙僧は、とりあえずネラカーの元に持ち込むことにした。専門分野らしいし、何か有効なアドバイスをくれるかもしれない。

「どないしょ~?
「おお!ついに見つけたか!
「でもコレ、壊れてね?
「大丈夫だ。これぐらいなら、直せる。ただしあんたの協力があれば、だが。
「拙僧の
「ああ。この星の中にはメイリンの魂が入ってる。奴め、どうやらこの中で永遠に生きる道を選んだらしい。だが、この中にいる奴の魂を仕留めることができれば、この星は再び輝きを見せるだろう。
「なんか嫌な気が・・・
「お前の魂を捕縛して中に放り込む!そんで奴を倒せ!
「やっぱりーーーっ!!



マッドサイエンティスト:Mr.ネラカーの手によって、魂をアズラの星内に放り込まれた拙僧は、
彼の「大丈夫!大丈夫!全てが終わったら戻してやるから。」
・・・という何の保証もない弁を信じるしかなかった。

中に入った拙僧は、当然のことながら、メイリンとの話し合いを紛糾させ、拳で語る羽目になった。
ま、そうなるわな。

メイリンは彼の弟子とかいうドレモラを3体も呼び出し、ファイヤーボールの集中砲火を食らって、危うく拙僧は三途の川を渡りかけた。手持ちの『回復の薬』や『魔法の薬』をほぼ全て使い切る勢いで、辛くも任務を達成した。
いや~・・・今回はもう、本当に駄目かもって思った。。。



・・気がついたら、拙僧は現世に戻っていた。

「いやー。お前のおかげで研究は完成した。この『アズラの星』は改良して、『黒き星』にしといたぞ。何の魂でも捕縛し放題だ。サービスだから気にすんな。俺はまた別の研究を始めるよ。お前のおかげでようやく前に進める。じゃあな!」

え?いや改良って?何を勝手に・・。
っていうか、魂捕縛し放題って!メイリン以上の悪じゃん、ネラカー!



呆然としつつも・・・アズラの祠へ戻った拙僧は、当然アラネアに罵声を浴びせかけられた。

「神の遺物に、何勝手な処置を施してんの!」
「取り返してきたことに変わりはないだろ?報酬くれよ。」
「あげる訳ないでしょ。クソ坊主!!」
【2012/03/07 21:44 】 | 救世の旅 | 有り難いご意見(0)
015 ドラゴンの目覚め


同胞団のリーダーとなった拙僧に、早速ホワイトランの首長バルグルーフから依頼が持ち込まれた。
「西の監視塔でドラゴンが現れた。すぐに行って、衛兵とともに奴を倒してくれ。」

竜退治!成功したらホワイトラン中の女の心は拙僧にドッカンじゃ~!!



いかに屈強なドラゴンと言えど、伝説に黴が生えるぐらいの古き生き物。
現世に蘇ったばかりでは、『全世界女の子征服計画』の野望に萌(?)える拙僧の敵ではない。



戦いのついでに不思議な技「シャウト」(と言うらしい)まで身に付けることができた。
まだ声で周囲のものをよろめかせる程度だが。



戦勝報告に来た拙僧にバルグルーフは手放しで喜んでくれた。
「友よ。お前の働きに感謝し、『ホワイトランの従士』の称号を与えよう。」
「いらねーよ、そんなもん。」
「お得な副賞付じゃぞ。女の子の専属従者が付きっ切りで・・・」
「もらう!



城を出る前に、ごついねーちゃんに声をかけられた。
「よろしく。リディアって言うの。これからあなたに仕える従者の名前よ。覚えておいて
「・・・・。」
【2012/03/04 12:30 】 | 救世の旅 | 有り難いご意見(0)
014 死者の栄光


同胞団の導き手『コドラク』の葬儀が、全団員が参列する中、しめやかに行われた。



偉大な指導者の突然の死に、皆落胆の色を隠せない。
特に古くからのメンバーであるアエラ、ファルカス、ウイルカスはショックが大きいようだった。

「コドラクの部屋にあるウースラドの破片を取ってきてくれ・・・。」
拙僧は頼まれた通り、コドラクの部屋で目的の物を見つけたが、同時に一冊の本が目に入った。

コドラクの日記だった。
・・・悪いと思ったが、ついつい読んでしまう。



『アエラは激しい気性を抑えきれないし、ファルカスは精神をコントロールできているが、脳筋馬鹿だ。ヴィルカスは感情に流されて、指導者として厳しい。誰を後継にしたものか、悩んでいたが、最近入ってきた若者が素晴らしい実力と高潔さの持ち主であることが分かった。エダジマだ。彼の今後の成長に期待する。』

・・・まじかよ、じーさん。。



コドラクの葬儀の後、サークルのメンバーで『コドラクの魂を清めよう』という話がなされた。
イズグラモルの墓に行けば良いらしい。
善は急げで、早速向かうことになった。







「コドラクの為に!」とか言ってた割りに、墓の奥に行くためには試練があると分かると、
途端にヴィルカスは「落ち込んでてそんな気分じゃない。」とか言い出した。
ファルカスに至っては「蜘蛛が怖い。誰だって苦手なものはあるだろう!?」と逆ギレする始末・・・。


・・・いや、責める訳じゃないけどさ、良いの?それで。


結局、拙僧とアエラだけで奥へとやってきた。



墓の奥では亡霊となったコドラクが拙僧達を待っていた。

「よく来たな。やはり私の見込んだ器だ。・・何?私の魂を浄化する?それは無理な話だ。」
「いいや、拙僧はお主の言ったとおり、魔女の首を持ってきた。」
「それはすごい!では早速、それを火の中に投げ込んでくれ!」





魔女の首を火の中に投げ込んだ途端、コドラクが苦しみだし、中から狼の姿をした魂が現れた。
事情が分からないままだったが、とにかく一刀両断に斬り捨てた。



「ありがとう。これで私は忌まわしいウエアウルフの血から開放された。」
「あ、今ので良かったのか。」
「お前の魂の高潔さは他の比較にならんな。」
「いや、・・・ただ女が好きなだけなんだけど・・・ゴニョゴニョ。」
「お前こそ、次の導き手にふさわしい。同胞団を更なる高みに導いてやってくれ!」
「え?今何て?」



「聞き間違いかしら?今あなたを『次のリーダーに任命する』と言ったように聞こえたけど。」
アエラの顔は紅潮していた。

「ああ、聞き間違いだと思う。」
だって、そんなもんなっちまったら、拙僧の自由はいずこかへと吹き飛んでしまう。
『全世界の女性は拙僧のもの』計画が水の泡に・・・。

「あなたを最初に導き手と呼べるなんて、光栄だわ!エダジマ万歳!!皆に伝えてくるわね。」
風のように走り去っていくアエラ。好かれたようなのは嬉しいが、人の話を全く聞いちゃいねー


ま、しばらくは・・・しゃーねーか。
同胞団の女の子たちでハーレム築けるかもしんねーし。

そのうち、適当なこと言って、旅にでも出ようっと。


かくして拙僧は同胞団のリーダーとなった。


【2012/03/04 12:12 】 | 救世の旅 | 有り難いご意見(0)
013 血の栄誉


シルバーハンドの一団を壊滅させた後、拙僧は同胞団のリーダー『コドラク』に呼び出された。
日頃からコドラクは復讐は馬鹿げた事だと考えており、
今回も「新たな復讐を呼ぶだけだ。」と忠告がてら、説教された。

拙僧はアエラの関心を引きたかっただけなんで、もっとタチが悪いんだけどねー

「まあ、良い。お前には魔女狩りに行ってもらおう。」
と、新たな任務を命じられた。
そもそもサークルのメンバーがウエアウルフになった原因である魔女たちに報いを受けさせる、とのこと。

「あれ?さっき、『復讐は復讐を呼ぶ』だとか、言ってなかったか?」
「全滅させて来い。それならば問題あるまい。」

所詮は脳筋戦士の親玉。至極単純明快に言ってくれるわ。



魔女と聞いて、色めきたったものの、現物を見て、拙僧の妄想はあっさりと打ち砕かれた。なんとも不気味な容姿に拙僧も鳥肌が立った。

ええい、言われずともこの世から抹消してくれるわ~!



魔女を滅ぼし、意気揚々とジョルバスクル(同胞団の根拠地)に引き上げた拙僧を待っていたのは突然の訃報だった。


「どこに行ってたんだ?シルバーハンドの残党が突然襲ってきて、コドラクがやられてしまったんだぞ!」

「ええ!?」
【2012/03/04 11:22 】 | 救世の旅 | 有り難いご意見(0)
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