忍者ブログ
  • 2025.08
  • 1
  • 2
  • 3
  • 4
  • 5
  • 6
  • 7
  • 8
  • 9
  • 10
  • 11
  • 12
  • 13
  • 14
  • 15
  • 16
  • 17
  • 18
  • 19
  • 20
  • 21
  • 22
  • 23
  • 24
  • 25
  • 26
  • 27
  • 28
  • 29
  • 30
  • 2025.10
[PR]
×

[PR]上記の広告は3ヶ月以上新規記事投稿のないブログに表示されています。新しい記事を書く事で広告が消えます。

【2025/09/11 10:25 】 |
092 唯一の治療法2


勧められて、怪しげな煙を嗅ぎ、意識が朦朧とする中、拙僧の心に誰かが直接語りかけてきた。

(我が名はペライト。疾病を司るデイドラの王子である。)
(一体、何のようだ?)
(定命の者よ。そなたに裏切者を抹殺してもらいたい。)



どうも疫病をスカイリム中に蔓延させる為に感染者を各地に分散させる計画だったらしい。
ところが感染者を誘導する役割を担っていたオーチェンドールという司祭が役目を放棄し、感染者ごと行方を眩ませたという。
ペライトは彼を裏切者と判断し、極刑を下そうとしている。


ん~、もしかすると、そいついい奴じゃん?
病原菌の伝染を防止したわけだし。


(頼みを聞いてくれれば、お前の望みを何でも叶えてやろう。)
何でも?
(何でも。)
ヨシ!放置すると奴は危険分子になる可能性もある。早急に実行しよう。



拙僧は方々手を尽くして、オーチェンドールがブサーダムズという遺跡に潜伏していることを突き止めた。
だが、そこは・・・・

あ~長い・・・はあ
う~深い・・・ひい


拙僧の最も嫌いな“手間のかかる”ダンジョンだった。

オーチェンドール討伐なんて放り出そうかと思ったほどだ。本当に何度も挫けそうになった。

『夏休み終了間近に、まだやってない大量の宿題の多さに途方に暮れる小学生の気分』
もしくは
『出張明けに、書類が山積している自らのデスクを発見した時の社会人の気分』
・・とでも言えば、今の拙僧の気持ちが少しは分かってもらえるだろーか。



やっとオーチェンドールの元に辿り着いた時は、疲労感やら鬱憤やらで複雑な心境だった。
とにかく問答無用で襲い掛かってきた彼を、文字通り瞬殺した。

Wikiによれば瞬間移動するとのことだったが、極悪付呪+鬱憤+渾身の力で一撃を食らった彼は、あっさりと倒れた。ある意味、余計にストレスを感じた。



「つまらん・・・もうちょっと拙僧を楽しませろってんだ。」

この時、拙僧ってば相当な悪だったかもしれない。



「倒したぞ。」
「よし、褒美をやろう。」
「何でも願いを叶えてくれるんだよな?じゃあ、女を、全世界の女を拙僧のモノ・・」
「ほい。私の力の加護を受けた盾をやる!」
「いや、そんなんいらねーよ。それより女・・・」
「じゃあな!アデュー!」
「は?おい戻って来い!拙僧の願いを叶えろ!この嘘つき!!」

それ以来、ペライトはスカイリムの地に全く現れなくなった。
拙僧はデイドラの王子を退けた英雄として、失笑交じりにノルドの人々に語り継がれることになった。

デイドラの王子も逃げ出すほどの、無茶な願いを抱いた人として・・・。
PR
【2012/05/18 22:33 】 | 救世の旅 | 有り難いご意見(0)
091 唯一の治療法1


「ペライト様に会いたいだろ?」
「は?・・いや、別に。」

スカイリム中を当てもなくさすらい旅を続ける拙僧は、その途中、『ペライトに捧げる祠』へとやって来た。
そこで怪しげな液体の合成を続けるケッシュという名のカジートが拙僧の顔を見るなり、目を輝かせて言った。



「だったら、さっさと材料を集めるんだ。早くしないとペライト様の機嫌を損ねちまうぞ。」
「聞いてないのか。拙僧は別に・・・」
「聞いてなかったというのか!集める材料は『デスペル』、「銀のインゴット』、『吸血鬼の遺灰』、『上質のルビー』だ。」
「興味ねーよ。」
「なら、さっさと行ってこい。あ、そうそう忘れないようにメモを渡していやろう。」

終始かみあわないままだったが、旅のついでに拾い集めるうちに、言われた4品を揃えることができた。



「よくも集めたもんだ。よっぽどペライト様に会いたかったんだな。」

酔狂な奴もいたもんだ、と驚いた顔をしてみせる彼に、殺意を覚えたのは決しておかしな事ではないだろう。



「ホラ、できた!ホレ、嗅げ。嗅げ。」

拙僧が集めてきた材料を溶かしてできたみるからに胡散臭そうな緑色の液体・・・。
気乗りはしなかったが、あまりのケッシュの気迫に押し切られる形で、液体から立ち上る煙を嗅いでしまった。
【2012/05/18 22:14 】 | 救世の旅 | 有り難いご意見(0)
090 死の体験2


リーチクリフ洞窟の中はドラウグルだらけだった。
拙僧とエオラと名乗る女、それにリディアはほとんどしゃべる暇もなく、ただひたすら敵を倒すことにかかりきりだった。



暗闇の奥から、次々と現れ出るドラウグル達。



いい加減、その数の多さに辟易したところで、ナミラの祭壇へと辿り着いた。
それはエオラの依頼を達成したことの証でもあった。



「ふふふ。ご苦労様。あなたには報酬を支払わなくちゃね。」
「じゃあ、さっそく!イタダキマー・・」
「待って!あせっちゃダメ。ここで今夜晩餐会を開くから、その後でね。」
「晩餐会?二人っきりじゃないのか?」
「ふふふ。美人が他にも来るわよ。楽しみでしょ?」
「そりゃ、まあ。ハーレムプレイと言うのも悪くはないが。」
「じゃあ、決まりね!で、あなたにはメインディッシュの用意をお願いしたいの。」
「メインディッシュか。分かった?で、牛・豚・鶏・魚・・・どれで行くんだ?」
「人よ。」
「人?」
「そうね。あの口うるさいけど、若々しいヴェルサス修道士が適任ね。」
「・・・分かった。」
「ああ・・・楽しみだわ。早く戻っていらしてね。待ち遠しいわ。」



「ほんとに!本当に大丈夫なんでしょーね!?」
「拙僧を信じろって!」
「私、食べられちゃうかもしれないんですよ!」
「人肉喰いが一同に会するって言うんだ。一網打尽の絶好の機会じゃねえか。」
「あなたは女性の色香に惑わされやすいという噂も聞いてます。」
「うっ・・・。」
「あっ、今、目が泳ぎましたね!」
「泳いでねえよ。とにかくあんたはもう奴らに目を付けられてるんだ。今日難を逃れたところで、未来はないぞ。」
「ううう。本当にお願いしますよ、従士様。守って下さいね。」
「男ってのは守りがいがねえよなあ。逆だったら良かったのに。」

目の前のヴェルサスと、エオラの艶かしい肢体を比較しながら、ため息をついた。

「何か言いましたか、従士様?」
「い、いや何でもねえよ。ホラ行くぞ!」



晩餐会の準備は整っているようだ。
食卓にはパンやワインやチーズが並べられ、先客たちが和気藹々とそれらを頬張りながら、チラチラとヴェルサスに視線を送っている。

居心地を悪そうにしながらも、ヴェルサスはホストのエオラに、招待されたことの謝意を述べていた。
「楽しんでいらしてね。あ、そうだ。まずはワインでもいかが?とびきりの品が入ったんですのよ。」
「それは楽しみだ。早速頂きましょう。」

ヴェルサスは何も知らないかのように振舞っている。ややぎこちないが、上々の演技だ。
その間、拙僧は招待客ひとりひとりに会釈をして回った。



「あ、あんたは!」
「あら?先日は夫の遺品の件でお世話になりました。」

マルカルスで雑貨屋を営む女主人リスベット。未亡人独特の色香が男心をくすぐってくれたもんだが、この人も死肉喰いだったとは。



「お前らは確か。」

「おう、従士さん。うちの肉を贔屓にしてくれてありがとよ。」
「まさかいつも売ってるのは?」
「あれは正真正銘の牛肉さ。ま、人に比べりゃ、味は落ちるけどな。」

「うちの番犬達が、いつも人を見て、激しく吠え立てるのは何故だと思う?」
「さあな。」
「味を知ってるからだよ。くっくっく。」



ふと、気付けばヴェルサスは祭壇の上で、高いびきをかいていた。
ワインに眠り薬が混入してあったのか!

「この方はもう何をされてもしばらくは起きません。あなたに一口目を差し上げますわ。」
「食事を済ませて、早く別室で3人で楽しみましょう。」

エオラが豊満な胸を揺らしながら、拙僧に語りかけてきた。
リスベットも傍らに来て、熱い視線を送ってくる。



「いや、ごめん。さすがに無理。」

守備範囲の広さには自信があるが、拙僧、やっぱ駄目だわ。

そう言って、エオラを剣の峰で殴って、気絶させた。
物陰に潜んでいたリディアもすかさず飛び出してきた。



その途端、客の一同が拙僧達に襲い掛かってきた。

「裏切者!」
「お前達の肉を食ってやる!」



・・ふぅ。ヤレヤレだぜ。

変な嗜好があるとは言え、一般市民が拙僧に敵うはずないじゃん。



「おい、起きろ。」

眠らされていたヴェルサスを叩き起こし、リディアに無事送り届けるように命じた。

「従士様は?」
「こいつらの後片付けをしていく。」

縛り上げた男達と、下着姿にしたエオラ&リスベットを横目で見ながら答えた。
リディアの目に非難の色が灯っていたが、あえて無視。

これぐらいの役得はあっても良いでしょ。

【2012/05/13 10:54 】 | 救世の旅 | 有り難いご意見(0)
089 死の体験1


「おお、従士殿。これは良いところに。」

マルカルスの従士になってからというもの、拙僧の下にはトラブル解決の依頼が頻繁に持ち込まれるようになった。
あくまでこの街での(主に女性の)人気取りが目的ではあるが、拙僧も体よく付き合ってトラブル解決に尽力していた。

今日は、ヴェルラスというアーケイの修道士から依頼が持ち込まれた。

「死者の間に何かいるようなんです。」
「何かって?」
「分かりません。ただ死体を食うんです。鼠とも違うようです。損傷が著しいものは一体や二体ではありません。」
「分かった。拙僧が中に入って調べてみよう。」



死者の間に入ってすぐ、いきなり拙僧は怪しげな女に出くわした。

「あら?あなたも罪を清めにいらっしゃったの?」
「罪?何のことだ?」
「大丈夫。すべてはナミラの御心のままに。」
「あんた、ナミラを信仰しているのか?」

ナミラと言えば、外見や趣味などで毛嫌いされるものを、守護することで知られる。
ナメクジ、虫、蜘蛛・・男女を問わず、忌避されがちな生き物を守るので、特に女性からは不人気なのだが。

「まあね。」
「ここにはあんた一人だけか?他に誰かいなかったか?」
「一人よ。特に見かけなかったわ。」



「どうでした?」
「ああ、怪しげな女が一人いた。そいつは去ったから、中はもう安全だ。」
「そいつを捕まえなかったのですか?」
「泳がしているのさ。この後、リーチクリフ洞窟で落ち合うことになってる。」
「落ち合う?一体何をする気です?」
「デート・・なら良いんだがな。何やら、ナミラ絡みの儀式を執り行うので手を貸して欲しいとのことだ。」
「ナミラ!・・・大丈夫なのですか?」
「まあ、成り行きに身を任せてみるさ。」



「待ってたわよ。よく来てくれたわね。」
「拙僧、女との約束を破ったことは、そんなになくてな。」
「少しはあるんだ。ふふ・・面白い人。」



「これから中に巣食ってるドラウグル達を片付けに行くの。協力してくれるのよね?」
「ああ。ところで報酬は?」

露出が多いためか、話しながら、ついつい拙僧の目は女の胸に釘付けになっていた。

「ふふふ。せっかちな人ね

この時、すでに拙僧は女の魔性の魅力の虜になっていたのかもしれない。
【2012/05/12 22:22 】 | 救世の旅 | 有り難いご意見(0)
088 ヴリンドリルの間


ある日、拙僧はマルカルスの首長イグマンドから晩餐に招かれた。

「御坊のご活躍は、よく耳にしています。」
「どんな話になってるか知らないけど、きっと尾ひれが付いてるんじゃないですかねえ。」
「謙遜を。今や、スカイリムでの知名度はあのウルフリックと肩を並べる程になっておりましょう。」
「拙僧はただ女の子にモテたい一心ですから。それに比べられる相手が相手だけに、なんとも返事しにくいです。」
「これは失敬。では単刀直入に話をしましょう。・・時に私は、あなたを『マルカルスの従士』に任命したいと考えています。」



面倒なことはなるべく避けたいのが、本音であるが、拙僧の思考を先読みした首長が
高額の給金と住居、それに従者も付ける・・・という条件を提示してきた。

ほ、ほう。

リディア、イオナに続き、拙僧専属の3人目の従者・・・。
美人だといいなあ。えへ。


背後からリディアの冷たい視線を感じつつも、快諾する拙僧であった。

「ただし、部下達の中には私の決定に不服な者もおります。」
「ふーん、まぁそうでしょうねえ。」

つい最近まで、どこの馬の骨とも分からぬ奴を、いきなり『従士様』と崇めろと言うほうが酷だ。

「そこで、あなたには実力の一端をお示し頂きたいのですが・・。」
「いいですよ。で、何をすれば?」



聞けば、マルカスル代々の首長に伝わる盾が、賊(フォースウォーン)に奪われたままだという。
それを奪還して欲しいとのことだった。

拙僧は、宮殿を出た後、すぐにフォースウォーンの長マダナックとコンタクトを取り、盾の返還に応じさせた。
「いつも悪ぃな。」
「水臭えこと言うなって。俺達とあんたの仲じゃねえか。」

表の世界にも裏の世界にも顔が聞くようになってきたおかげで、今回のように拙僧も大分無茶を通せるようになった。ただし女の子絡みを除けば・・だが。



「拙僧は●●王になる男だーー!!」

・・・高みに上ると、ついつい意味もなく叫んでしまいたくなります。



「よくやってくれました。これであなたの従士就任に不満を抱く者は一人もいなくなることでしょう。」

こうして拙僧はホワイトラン、リフテンに続き、マルカルスの従者になった。



そんなことより、家、家!



おお~っ!めっちゃ広っ!!

んで従者は?拙僧のカワイコちゃんはいずこっっ??



「はい、こちらに控えております。」
「・・・お、おとこ。」
「誠心誠意仕えることを誓います、従士様。」
「・・・・。」
「昼夜を問わず、お仕えします。(ぽっ)」
「おっさんが顔を赤らめるな!クビだクビ!」
「そんなあ、従士様殺生な。」
「こら!しがみつくな。・・分かった分かったから、怪力で抱きつこうとすんな!ひい~~っ。」

こうして拙僧は、やや怪しげな専属従者をもGETしたのだった。
【2012/05/12 21:31 】 | 救世の旅 | 有り難いご意見(0)
<<前ページ | ホーム | 次ページ>>