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【2025/09/11 07:09 】 |
097 月明かりに照らされて1


ファルクリースは一年中、霧や靄に包まれており、湿気が多い。
なんとも陰気な土地柄だ。
スカイリムで最も広大な墓地を構えているのも、陰気さに拍車をかけているのだろう。

拙僧が久方ぶりにこの街を訪れた時、その墓地でひっそりと葬儀が営まれていた。



葬儀が終了し、司祭が労いの言葉をかけて立ち去った後も、喪主である夫婦はその場を動かなかった。
凝固して、微動だにしない姿があまりに痛々しい。



「なぜ、娘がこんな目に遭わなければならなかったんですかね。」

拙僧がお悔やみを述べると、父親が呻くように言った。
行き所なく溜め込んでいた感情が、堰を切ったかのように溢れ出していた。

「まだ年端の行かない娘は惨殺されたんです。引きちぎられて、体をすべて集めることもできませんでした。」
「幼い少女がそんな目に・・・恐ろしい話だ。」
「犯人は分かってます。流れ者のシンディングという男です。だが普段の彼はそんな恐ろしいことができる奴には到底見えなかった。」
「人は見かけによらない。」
「ええ、それも分かってます。他ならぬ娘の為に、私は事の真相をはっきりと知りたい。」
「拙僧で良ければ、ご助力しよう。」

こうして、拙僧は父親マシエスの依頼を受けて、娘さんの死の真相を突き止めるべく、調査に乗り出した。
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【2012/05/22 22:44 】 | 救世の旅 | 有り難いご意見(0)
096 霊魂の確認3


「うほほっ!本当に持ってきたか。」
「お前が言ったものは全部持ってきたぞ。」

ハイエルフ、ウッドエルフ、ダークエルフ、オーク、ファルメル(スノーエルフ)・・・各種族の血を抜き取るように、セプティマス・シグナスに言われ、山賊やら、死体やらから吐き気を堪え、血を抜き取ってきた。

セプティマス・シグナスによれば、本当に必要なのは、ドワーフの血なのだが、今は現存していないため、子孫筋に当たる5種族の血を錬金する必要があるそうな。

その血を使い、特殊なパワーを得て奥の扉を開けば、星霜の書を読み解く力が手に入るらしい。


さて、血の練成とは一体どんなものなのか?



ちゅうちゅうちゅう・・・ぐじゅぐじゅぐじゅ・・・・ごっくん。



は?


飲みやがった。


・・・ってか、ただ混ぜて一緒に飲んだだけって何やねん!
こんなんで錬金術とか言っていーの?


キモさとアホらしさと驚愕とがごっちゃまぜになって、拙僧は完全に脱力してしまった。
なんか、もう疲れた。



「開けゴマー!」


いやいや、アラ●アン・ナイトじゃあるめーし。
もうちょっと真面目に・・・



って開いたよ。


もう、このクエストってばむちゃくちゃ!



「お先ー!」

気が付けば、拙僧が惚けている間に、セプティマス・シグナスは中へと入ってしまった。
しかも猛ダッシュで。

野郎、中にある英知を独り占めにするつもりか。
待てっ、下衆め!



「ちぇっ、何だよ。単なる本かよ。」



消えた!

奥にあった本を見るなり、セプティマス・シグナスが愚痴った途端、彼の体は消えてなくなってしまった。



後に残ったのは、灰の山と、何事もなかったかのように、台座に鎮座したままの本のみ。
罰でも当たったのか?



とりあえず本を開いてみたけど、あんまりなあ・・よー分からん。



・・・と、そこへ、いつぞやの青いモクモクが現れた。
先日は大したアクションもなく、すっと消え去ったが、今回は何やら言いたいことがあるらしい。

わが名はハルメアス・モラ。過去や未来の運命の流れを司るデイドラの王なり。
「デイドラの王が、拙僧に何のようだ?」
定命の者よ。我はそなたをずっと観察してきた。そなたは我が従者になることこそ、ふさわしい。
「いや、勝手に決めんといて。」
さあ今一度入手したばかりの本を手に取れ。従者になる代わりに、膨大な知識を得る手助けをしてやろう。」



ぽいっ。


「おいおいおい!英知の結集を捨てるなよ。もっと丁寧に扱え。
「拙僧いらんし。」
知識だぞ。いろんな事が分かるぞ。
「拙僧、お前の従者になんかなりたくないし。」

「・・・・。」

「んじゃ、そうゆうことでー。」


「・・・・。」


「・・・・。」


ハルメアス・モラだけが、その場にぽつんと取り残された。
【2012/05/21 20:37 】 | 救世の旅 | 有り難いご意見(0)
095 霊魂の確認2


赤いニルンルートを届けた後、拙僧は再びブラックリーチへと戻ってきた。
まだ拙僧の究極の目的『星霜の書を手に入れて、女の子とウハウハ』大作戦が途中なのだ。



おお、この機械を動かすのか。



ポチっとな!



おっしゃああーー!星霜の書GETだぜえええい!



どーれ、さっそく!

・・・読み方が分からん。さっぱり分からん。

しかもクエストアイテムだからといって、手放すこともできなくなった。
呪いだ。呪いのアイテムだ。



「ってわけでさ~。困ってんのよ。なあ、何とかなんない、変人?」
「それが人に物を頼む態度か?この生臭坊主め!・・・まあ、良かろう。今から言う物を集めて来い。」



変人オグマ・インフィニウムに星霜の書を解読する為の手法を聞き、再びその為の材料作りに奔走しようと、氷穴を出ようとした時、唯一の出入口を塞ぐようにして、青黒い物が覆っていることに気付いた。

きもっ!
【2012/05/20 21:30 】 | 救世の旅 | 有り難いご意見(0)
094 赤いニルンルートを探せ


変人セプティマス・シグナスの紹介でやってきたアルフタンドを抜け、古代の街ブラックリーチへとやってきた。

美しい。
幻想的・・といったら良いのか。

菌類が巨大に生長し、胞子が舞う世界はビジュアル的には圧巻だった。
その中に、ぽつりと研究所らしき建物があった。



白骨化した遺体があった。



置いてあった日記を読んでみると、どうやら死者の名前はシンデリオンと言うようだ。

ん?シンデリオン??拙僧の意識の奥底で何か共鳴するものがあった。

(ナツカシイナ・・)

頭の中に声が響いた気がした。



テーブルの上には真紅のニルンルートがあった。
こんなの、見たことねえぞ。

そもそもニルンルート自体、希少品種だ。滅多に見かける代物ではないが、赤となると旅なれた拙僧でも初めてだった。
どうやら、シンデリオンは偶然旅の商人から得た情報を元にこの地にやってきたらしい。

そして赤いニルンルートを使って、錬金術界に革命を起こしかねない世紀の大発見をしたようだ。ただし、再現するためには赤いニルンルートが多数必要とのことだった。

正直、拙僧にはあまり興味ない話だったが・・・。


何やら、古い旧友に出会ったようなノスタルジックな気分に包まれた拙僧は、彼の最期の願いを適えてやろうという気になった。日記によれば、サレシ農場という所に彼の弟子がいるらしい。その弟子に材料と研究記録を届けてやれば、上手くやってくれるだろう。


拙僧はこの古代の街で赤いニルンルート探しに明け暮れた。



サレシ農場・・・シンデリオンが野外研究の拠点として、弟子に農場を構えさせ、ニルンルートの栽培を教えた場所。今でも弟子がニルンルート作りを続けているかどうかは分からないが。



「あんた、アブルサ・サレシさんか?」
「いかにもそうですが。あなたは?」
「拙僧はシンデリオンの遺品を持ってきた。」
「ああ!なんということ!いつか、この日がやってくるんじゃないかと思っていました。」

サレシは、シロディールのスキングラードからやってきたシンデリオンに師事し、融資まで受けて、この地で牧場と錬金術を活用し、生計を立ててきたという。

恩師にして、庇護者であるシンデリオンの帰る日を心待ちにしていたのだが、とうとうその日が来ることはなかった。


「分かりました。師の研究は私が引き継ぎましょう。」
「彼は何を発見したんだ?」
「ええと、どうやら彼は究極のアレを作ることに成功したようです。」
「アレって?」
「それは・・・・」

(エリクサー)

「・・・エリクサーです。万能の回復薬と言えばいいですかね。」


まただ、また何かが拙僧の意識に言葉を浮かび上がらせた。


「あれ?泣いているのですか・・・?」
「え?拙僧が?」

気付けば、拙僧の目から涙が流れ出していた。
理由はよく分からないが、温かい涙だった。


 
【2012/05/20 21:15 】 | 救世の旅 | 有り難いご意見(0)
093 霊魂の確認1


風変わりだが、天才的な学者がいると聞いて、ウインターホールド大学よりもさらに北の氷山の一角へとやってきた。氷山をくり貫いて、その氷穴に住んでいるというのだから、よっぽどの人嫌いか変人なんだろう。



「あんた変人の癖に、星霜の書を持ってるんだって?」
「いきなり失礼な奴じゃな。第一、変人が書を持ってたって、別にいいじゃろ。」
「認めるのか?」
「認めんよ。わしは変人じゃないし、星霜の書は持ってない。」
「なんだ、星霜の書持ってないのか。ならただの変人だな。」
「だから変人じゃないって。ただ、ちょっと人と接するのが苦手で、一度氷穴の中で暮らしてみたいと思ってただけじゃ。」
「十分じゃねーか。」



変人セプティマス・シグナスは、星霜の書こそ持っていなかったが、その中身の知識を得る方法を拙僧に教えてくれた。

星霜の書・・・過去と未来のすべての次元における真理を記した書。それさえ手に入れば、すべてを思いのままに操ることも難しくなかろう。そう、男と女の機微についてもちょちょいのちょいになるはずだ。

野望に燃えて、幾人もの人が伝説の書を求めてきただろうが、拙僧ほどただ純粋にエロを追求しようとした者はそうはいるまい。ふっ。



変人セプティマス・シグナスが書の在り処として紹介してくれた遺跡アルフタンドにはすでに幾人もの先客がいた。



「地下に大聖堂ねえ。シュールだな。」



ドワーフの遺跡の定番もちゃんといたり・・・




名誉と栄光を独占しようとして、裏切ってる人たちがいたり・・・スカイリムってどこも一緒だねえ。やだやだ。

【2012/05/20 20:33 】 | 救世の旅 | 有り難いご意見(0)
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