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【2025/09/11 03:19 】 |
102 埋葬3


「ここか。」

首長に教えられたヘルギの墓はここだ。棺桶の中には彼女がいるはずだが・・・。





急遽、見知らぬ女が襲い掛かってきた。
女は攻撃魔法を駆使しつつも、隙あらば持ち前の鋭い歯で拙僧の肉を食い千切ろうとしてくる。
こいつ、吸血鬼か!?



「ラレッテ!ラレッテ!・・ああ、私のラレッテ!」

女吸血鬼を倒した途端、今度は男が絶叫しながら近寄ってきた。
この人は確か・・・奥さんが、内戦に参加するため旅立ってしまったとか言っていた村人のソンニールだ。


あ・・・何か気まずい。もしかして、この吸血鬼が奥さん?
一応、今の状況って正当防衛だよね?ね?



「あんたを責めるつもりはないよ。むしろ妻を解放してくれたと感謝している。」
「奥さんは吸血鬼だったのか?」
「今はそのようだが、少し前はそうじゃなかった。少なくともいなくなる前は。」
「いなくなる前って、戦争に参加しに行ったって時か?」
「ああ、そうだ。だが、本人から聞いた訳じゃない。アルバがそう、教えてくれたんだ。」
「アルバ?なぜ彼女がそこで出てくるんだ。」
「妻とはここ最近、仲が良くてな。ちょくちょく彼女の家に遊びに行っていたようだ。それがある日、突然アルバに私への言伝を残して旅立ったそうだ。」
「それって何か怪しくないか?」
「アルバを疑っているのか?バカを言うな。彼女は白だ。彼女を疑うなんて、ありえないよ。」

・・・この男もアルバの色香に騙されてる口か。
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【2012/05/26 17:50 】 | 救世の旅 | 有り難いご意見(0)
101 埋葬2


「本当!?うれしいわ。私のことをそんなにも想ってくれている人がいるなんて。」

夜道で渦中の人アルバに出会った拙僧は、フロガーが放火したかも知れない旨を伝えたところ、答えはあっけらかんとしたものだった。人が死んでいるというのに、この女には何の呵責もないのだろうか?

一瞬だが、この女から何か禍禍しいものを感じた。



深夜の“かくれんぼ”に備えて、早めに休息を取ろうと考えた拙僧は、一旦宿へ戻ることにした。
そして暇を持て余している女主人のジョナに事の経緯を話して聞かせた。

「へえ、そんなことがあったの。」
「ああ、まさか子供が幽霊となって、今も彷徨っているとはな。」
「首長に報告するといいわ。何か助言を得られるかもしれないわね。」



「こんな夜更けにレディーの部屋を訪ねてくるなんて、常識はあるのかい?」
「あんた首長だろ。非常事態だ。」
「ヤレヤレ、仕方ないねえ。で、何だい?」

拙僧は首長にもすべてを話した。

「子供の言を信じるなら、どうやらフロガーは犯人じゃなさそうだね。となると、愛人のアルバが怪しくなってくるね。・・・ま、ともかくあんたがヘルギに会いに行くのが手っ取り早いようだ。町外れの墓地の場所を教えてあげるから、そこへ行くといい。」
【2012/05/26 17:16 】 | 救世の旅 | 有り難いご意見(0)
100 埋葬1


モーサルが呪い騒動で揉めているらしい。

そんな噂を聞きつけた拙僧は怖いもの見たさにこの街へとやって来た。宿屋の女主人ジョナによれば、フロガーという男の家が火事で全焼し、彼の妻子が亡くなるという事件が、つい最近起こったそうな。

「もし、この騒動の解決に一役買ってくれる気があるなら、首長に話をしてみて。」



「へえ。呪いと聞いて色めき立つなんて、剛毅な奴がいたもんだね。」
「こないだまでデイドラの王と絡んでたんで、すっかり慣れっこなんでな。」
「皆、怯えてて何も話したがらないし、真相解明に手こずってたんだよ。このままじゃ私の沽券にもかかわる。ヨソ者のあんたなら、真実に辿り着けるかもしれないね。」



全焼したフロガー邸へとやって来た。

首長は今回の火事は事故でも呪いでもなく、放火だと考えている。犯人はずばり主人のフロガーだ。

彼は家が焼け落ちた次の日から、愛人のアルバと一緒に暮らし始めた。
もし彼が放火犯なら、妻子を殺しておきながら、翌日には人目を引くような大胆不敵な行動を取っていることになる。その露骨すぎる行為には首をかしげるが、第一容疑者であることは間違いなかろう。



手がかりを求めて、現場検証を続ける拙僧は、突然近くからの視線を感じた。
周りを見渡すと、中央にひっそりと佇む女の子の幽霊がいた。

「君は?」
「私はヘルギ。この家に住んでるの。あなた、お父さんのお友達?」
「まあ、そんなところだ。何か用かい?」
「ううん、寂しかったから話そうと思って。最近お父さん、全然帰ってこないし。家に火をつけたあの人は、夜に何度も来るけど。」
「ヘルギは火を付けた人を知ってるの?」
「うん。苦しかったけど、顔を見たんだ。しばらくはそれっきりだったけど。最近私の眠っているところによく来るのよ。」
「誰か教えてくれる?」
「今は、だーめ!フフフ。ねえ、夜になったら、私を探して!『かくれんぼ』だよ。」
【2012/05/26 16:53 】 | 救世の旅 | 有り難いご意見(0)
099 月明かりに照らされて3


ハーシーンのお告げによれば、ここ『ブローテッド・マンの洞窟』にシンディングはいるとのことだが・・。



うわ!ぐっちゃぐちゃ。
まるで趣味の悪いホラー映画の光景が当たり前のように見られる辺りは、さすが海外モノです。


ハーシーンによって、シンディングという獲物を狩るために、拙僧よりも先に送り込まれた『狩人』たちは、皆殺されていた。



「あんたもか。あんたも俺を狩りに来たのか。」
「ああ、お前はいたいけな少女を手にかけたんだ。許されることはないと思え。」



かくして、拙僧とシンディングの戦闘が始まった!

おお!狩人の増援がやってきたけど、怪力であっさりと吹っ飛ばされやがった。

よ、弱すぎる。



「残るはあんただけだな。覚悟しな。」
「覚悟するのはお前の方だ。拙僧は端から誰も当てにしてはおらん。」



ぐへえ。

・・・人狼一匹で、拙僧に勝てると思うなんて、おこがましいにも程があるわ。



「見事だ。」

シンディングを倒した拙僧に、突然幽体が現れて、労いの言葉をかけてくれた。
声からして、ハーシーン?

「ずっとお前を監視していたが、なるほど大した器だ。他のデイドラの王達がお前を絶賛していたのも頷ける。」
「そりゃあ、どうも。」

神に持ち上げられても、正直皮肉にしか聞こえないが・・。

「他の王達とも意見は一致したんだがな。お前を我らの勇者と定めよう。今後、大いなる加護がお前を守るだろう。」
「ありがたい話だが、裏がありそうで怖いな。」
「はっはっは。何もないさ。」


ファルクリースに戻った拙僧は、事の全てをマシエスに伝えた。
彼と奥さんの苦悩が少しでも和らげばいいんだが。



翌日。




拙僧はファルクリースの首長に呼び出された。

「お前の功績は住民から聞いている。いろいろと皆の為に尽くしてくれているそうだな。」
「大したことはしてないさ。」
「そうか?・・だが、マシエス夫妻はお前にすごく感謝していたぞ。」
「マシエス夫妻が!?そうか・・・少しは役に立ったようだな!良かった!」

拙僧は、首長からファルクリースの従士に任命された。



知らず知らず、拙僧のスカイリムでの基盤は磐石になりつつあるようだ。

今や、
  • 同胞団
  • ウインターホールド大学
  • 吟遊詩人の大学
  • 盗賊ギルド
  • ホワイトラン
  • リフテン
  • マルカルス
  • ファルクリース
  • 全デイドラの王
が拙僧の味方になってくれる。

努々、驕ることのないようにせねば。
【2012/05/24 21:56 】 | 救世の旅 | 有り難いご意見(0)
098 月明かりに照らされて2


「俺はいなくなった方が良い。」

監獄で面会したシンディングは、あっさりと自分が少女を殺したことを認めた。

「仕事を求めて、この街に来たんだ。募集の話を聞いたからな。俺でも務まると思って。」
「それが何故、こんなことになったんだ?」
「出会ってしまったのさ、あの子に。とても旨そうだと思ったよ。すぐにでも引きちぎりたかった。だが、こんな体じゃできない。牙も爪も巨躯もない。そして気付いたんだ。子供を餌として考えている自分の浅ましさに。」
「お前、もしかしてウエアウルフか?」
「ご明察。いかにも俺は人狼さ。だが変身をコントロールできてない。いわゆる不完全体。」



そういうが早いか、シンディングはウエアウルフに変身した。
そして牢屋を脱出して、逃げ去った。

・・・なんだよ、自由に変身できるじゃん。

他にもいろいろと言い訳したけど、結局は狼の血の衝動に負けた彼が悪い。
彼がいくら悔いても、少女は戻ってこないし、両親が癒されることもない。

しかも拙僧の目の前でトンズラこきやがって・・・。

奴は拙僧の手で成敗してくれよう。




まずは彼の追跡だ。

狩りのことなら、狩りの守護神ハーシーンの助力を仰ぐのが一番!
ということで、早速ハーシーンとの接触を試みた。

この地方に伝わる民話によれば、大白鹿を仕留めれば、ハーシーンが現れるとのことだが・・。



うわ!マジで出た。
【2012/05/24 21:04 】 | 救世の旅 | 有り難いご意見(0)
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