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【2025/09/12 07:33 】 |
062 三人衆復活


「来て欲しいところがあるの・・・



カーリアに呼び出されて、リフテン裏の立石までやってきた。
一体どういうつもりだろう?

ブリニョルフも怪訝な顔をしている。



時は一刻を争うの・・・説明は移動しながらするわ・・。



「二人には、ナイチンゲールになってもらいたいの。」
「へ?」



「選択肢はないわ。メルセルを逃がしたくなければ、あなた達はナイチンゲールの力を得るしかない。」



「今なら漏れなく、イケてる『ナイチンゲール専用防具』も支給される特典付きよ。」
「・・・・。」



「じゃあ、一人ずつ立ち位置が決まってるから、よろしくね。」

拙僧とブリニョルフが左右に移動したのを見届けてから、カーリアは何やら呪文を唱え始めた。



「おおっ!」

青白い光が集まってきたかと思うと、急に頭の中に直接声が響いてきた。

「私はノクターナル。夜と闇を司る女王。呼び出したのは汝か?」
「はい。カーリアと申します。あなた様の忠実な僕。この度はお願いがございます。」
「何だ?」
「この両脇に控える者を、メンバーの一員に加えさせて頂きたいのです。見返りに今世も来世もあなたに仕えることをお約束します。」

本人蚊帳の外で、拙僧の未来・・・決まっちゃったよ。



「おめでとう。これであなた方はノクターナルの力を駆使できる戦士になったわよ。」
「・・・。」
「伝説の『ナイチンゲール』になれたのよ。うれしくないの?」
「・・・だって、拙僧の来世とか決まっちゃったんだぜ。戸惑うなっつー方が無理な話だろ。」
「小さい事をクヨクヨ考えないで!」
「・・・小さいかなあ。」

メルセルの追跡のために、強力な力を得た拙僧は、対決の時に備えて、気が引き締まる・・・ことはなかった。クヨクヨ。
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【2012/04/28 22:16 】 | 救世の旅 | 有り難いご意見(0)
061 追跡2


「ええっ!マジカよ!借金がチャラになるのか!?夢じゃないだろうな?嘘だったら泣くぞ!」

メルセルの私邸に向かった拙僧は、警備を務めていたヴァルドに借金がなくなったことを告げたのだった。

ヴァルドの喜びようは凄かった。
「やっとアイツから解放される。もうこんな仕事うんざりだったんだ。」
「相当嫌ってたんだな~。」
「あんたには感謝するよ。何か俺にできることはないか?」
「なら、鍵をくれよ。メルセルの家の鍵を。持ってんだろ?」
「え・・・そんなのでいーのか?お安い御用だよ。もう俺と奴との縁は切れたんだからな!」



ヴァルドは拙僧にあっさりと鍵を渡すと、スキップをしながら上機嫌で去っていった。

嬉しかったのは分かるけど、そんなにあっさりとヨソ様の家の鍵を渡しちゃっていいのか?
拙僧から持ち掛けといてなんだけど。。
う~ん、さすがリフテン。・・・怖いところだねえ。

入り口は仕掛け梯子を下ろさないと、入れないようになってた。
矢を射るのは久しぶりだったわ。
腕なまってたな~。



家の中にも仕掛け扉があった。
メルセルの奴、結構用心深いねえ。



毒矢仕掛けてたり、丸太降ってきたり、カッターで切られそうになるし、もうムッチャクチャ。
侵入者除けだろうけど、こんな家ヤダ~。



無事、メルセルの計画書を見つけて持ち帰った。
ブリニョルフはメルセルの企みを知って、驚いたようだった。

・・後で詳しく聞いとこ。
【2012/04/26 22:23 】 | 救世の旅 | 有り難いご意見(0)
060 ヴァルドの借金免除の書類


「はああ?ヴァルドに取り入りたい?そりゃまたどうして?」

ブリニョルフと相談した結果、メルセルが国外逃亡する前に、一刻も早く捕まえる必要があるという認識で一致した。

そこで、まずメルセルの行方を知るための手がかりを求めて、メルセルの家に行くことにしたのだ。
ただし、ヴァルドという男が常に家の周りの見張りをしており、秘密裏に事を運ぶのは至難の業だった。

「ヴェックスに聞いてみたらどうだ?彼女は情報通だから、何か知ってるかもしれん。」

期待した通り、ヴェックスは有力な手段を示してくれた。

「ヴァルドはメイビンに多額の借金をしているんだ。もしその借金を帳消しにできたら、奴は何でも言う事を聞くようになるだろうね。」



「・・・というわけなんだ。メイビンさんよ、協力してもらえんかな?」
「却下!」
「頼むよー!」
「却下!・・・はい、どうぞ。って簡単に言えるわけないでしょう。」
「ケチ。」
「ケチじゃなくて!まあ、でも代わりに言う事を聞いてくれたら、彼の借金をチャラにしてあげるわ。」
「話せるじゃん!で、何をすりゃ良いんだ?」



ホンリッヒ湖にやって来た拙僧は、ここのどこかに沈んでいるボートを探すべく、サルベージの日々が続いた。



あった!

ボートを見つけ出し、積んでいた金庫の中から『複製の羽ペン』というマジックアイテムを入手した。



「よくやってくれたわ。今度は私が約束を守らなきゃね。」



「はい、これが借金を帳消しにする書類よ。」
「サンキュー!」
「赤の他人の借金を無くすために奮闘するなんて、あんたも物好きね。」
「当然、見返りを期待してのことだけどな。」
【2012/04/25 00:31 】 | 救世の旅 | 有り難いご意見(0)
059 追跡1


「おい!正気か?」
「なんでそいつを連れてきた?」
「理由を説明できるんだろうなあ?」

カーリアを伴って、盗賊ギルドに戻った拙僧を、皆が殺意剥き出しで詰問してきた。

ま、無理も無いわな。



「みんな落ち着いて。私が裏切り者じゃないという証拠があるのよ。」

そう言ってカーリアはおずおずと先代の日記を差し出した。
ブリニョルフは黙って日記を受け取ると、パラパラと捲り始めた。

「・・・何だって!?・・・・まさか、そんな・・・・・信じられん・・・。」
ブリニョルフの表情が見る見るうちに曇っていった。

「おい?何が書いてあるんだ?」
辛抱しきれずにデルビンが詰め寄る。

「メルセルの奴、ギルドの金庫からすべてのお宝を持ち出しやがったらしい。」
「信じられないね!私達の目の前で、そんな大胆なこと、どうやったらヤレルっていうのさ?」
ヴェックスは端から胡散臭い話だと思ってるらしい。疑
わしい目でカーリアを見つめている。

「確かめる方法は一つだ。金庫の中身を俺達全員でチェックするんだ。」

ブリニョルフに言われるまでも無く、それしかないだろう。
拙僧とカーリアは賛同の意を示し、ヴェックスとデルリンを説得して、彼らにも立会いを了承してもらった。



「この扉は幹部3人がそれぞれ持っている鍵が揃わないと開かないんだ。」
「だからメルセル一人で開けられるワケ・・・・」



「ええっ!」

宝物庫の中は、文句の付けようもない程、一つ残らず空にされた宝箱の山だった。



「これで決まったな。」
「ああ、メルセルの野郎が俺達全員を裏切ったってことだ。」
「くっそーー!あの野郎、今度会ったらタダじゃおかねえ!」

おーおー!
メルセルの評価は急降下。
いいねえ。



「先代を殺したのはメルセルだ。カーリアじゃねえ。」
「疑う余地はないな。目の前の光景がそれを示してる。」
「じゃ、カーリアは無罪放免だな。ギルドに復帰できるか?」
「・・・分かった。全団員には俺から話をつけとこう。」


ブリニョルフが話の分かる奴で良かった。
【2012/04/24 23:37 】 | 救世の旅 | 有り難いご意見(0)
058 厳しい答え2


「ここはカルセルモ先生の研究所だ。入室許可は取ってあるか?」
「もちろんだ。」



いくらドワーフ研究の第一人者と言えども、所詮は人の子。
カルセルモ一世一代の恋愛をサポートした拙僧に頭が上がるはずもない。

四の五の言わず、研究室に入ることを許可させた。



「ん?なんじゃ、こりゃ?」

研究室内で見つけたバルブを回す度に、あちらこちらから悲鳴が聞こえた。
・・・なんかヤバイことしたかな?



ともあれ、誰の妨害を受けることなく、研究室の奥までやってくることができた。
途中、バルコニーに出たが、見晴らしが実に良かった。
マルカルスを一望できて、実にすがすがしいのだ。
(高所恐怖症の方にはお勧めできないが。)



「おお、これが解読に必要な手がかりか。」

カルセルモから先代の日記に書かれているのは、ファルメル語だと教えられた。
その解読に必要な石版が研究室の奥に置いてあるというから、ここまで来たのだ。

「この大きさじゃ、持って帰るのは不可能だな。」



あたりを見回した拙僧は、木炭と紙ロールが散乱しているのに気が付いた。
これを利用すれば・・・・。



よし、拓本の出来上がり!



拓本を持ち帰った拙僧をエンシルとカーリアが温かく迎えてくれた。

「よし、これで翻訳ができますぞ!」

さっそくエンシルは日記の翻訳を始めた。



「どうやらあ奴・・・殺害される随分前から、メルセルの忠誠に疑念を抱いていたようですな。」

日記には、メルセルによる様々な悪行が綴られているらしい。
その中にはカーリアを驚愕させるものもあった。

「ノクターナルの墓所荒らしですって!?」

ノクターナルと言えば、夜と闇を司るデイドラの王だ。別名は『夜の女王』だったか。

「それが、どうかしたのか?」
「どうもこうもないわよ。ノクターナルは我々盗賊の守り神よ。ギルド没落の最たる理由はこれだわ!」

ここ数年のギルドの不運続きは、どうやら神様の加護を受けられなくなったことにあるらしい。
【2012/04/22 15:53 】 | 救世の旅 | 有り難いご意見(0)
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