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【2025/09/12 02:23 】 |
072 思い出の夜3


エニスに聞いて、ホワイトランのイソルダに話を聞きに来た。


「指輪をあげたら急にいなくなったんだもの。心配したわよ。」
「指輪?」
「婚約者に渡すって言ってたでしょ。あんなにロマンチックな話を聞いたのは生まれて初めてよ。」

大抵のことは覚悟していたが、こ、婚約者ですか!

「ウィッチミスト・グローブの下で彼女と出会ったって言ってたわね。運命的な恋に落ちたって。」
「そ、そんなこと言ってた?」
「ええ。だからいい話を聞かせてもらったお礼と祝儀を兼ねて、指輪をプレゼントしたのよ。」
「か、彼女に会ってくる!」

うっひょー!美人だと良いなあ。
でへ、でへへ
一路、ウィッチミスト・グローブへ!



ま、まさか。
お願いだ。誰か・・誰か、嘘だと言ってくれ!

「ダーリン、戻ッテキテクレタノネー!」

ヤダヤダヤダヤダ!

婚約者というのは、ハグレイブンの魔女だった。

「ゆっ、指輪を返せ!」
「モシカシテ、心変ワリシタノ?・・・ソンナノ、アタシ許サナイ!」

寄るな!潤んだ乙女の瞳で見つめるな!うぎゃー!!





その後、何をどうしたのか詳細は、拙僧もさっぱり分からないが、
気がついたときには指輪を片手に、ホワイトランに向けて無我夢中で全力疾走していた。



「あら?運命の彼女とは再会できた?」
「ああ、一瞬死線を彷徨った。」
「え?」
「いや、手違いでな。婚約は破棄になったんだ。あんたには指輪を返しておこうと思って。」
「そうだったの。それはご愁傷様。だったら式場もキャンセルしなきゃね。」
「え?拙僧ってばそんなモンも手配したの?」
「何言ってるの?あなたが言ったことでしょう。『モルブンスカーに親戚一同、知人縁者を集めて、盛大な結婚式を挙げるんだ!』って。」
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【2012/05/01 12:09 】 | 救世の旅 | 有り難いご意見(0)
071 思い出の夜2


「ノコノコとよくもまあ、面を出せたもんだな!」
「ここでもか・・。」
「おいっ!人の話を聞いてんのか!?」
「すまない。良かったら聞かせてくれ。何も覚えてないんだ。」
「ふざけんなっ!俺の俺の大事な彼女にあんなことをしておいて!」
「え?」

ディベラの女神官の助言通り、拙僧はロリクステッドにやって来た。
すると、拙僧の顔を見るなり、エニスという男が血相変えて飛んできたのだった。

拙僧、もしかしてこの人の彼女とヤッちまった・・・のか??



「ヤギのグレダだよ。」
「うっ・・・そーか、拙僧とうとうヤギにまで手を出したのか・・。」
「何、ワケ分からんことを言ってるんだ?お前はグレダを盗み出して、巨人に売っぱらいやがったんだ!」
「あーそっちか。拙僧もまだそこまで堕ちちゃいなかったよーだな。良かった。」
「ごちゃごちゃ言ってんじゃねえ。ともかく、すぐにグレダを取り戻して来い!」

エニスに教えてもらった通りに進むと、巨人戯れるヤギの姿が見えた。
元来、巨人は穏健な種族である。
風貌と怪力は脅威だが、こちらから悪意を持って近づかない限り、危害はない。

しかし、人懐っこい、もとい巨人懐っこいヤギだな~。



巨人と交渉して、手違いであったことを詫び、グレダを返してもらった。

「よし。村へ帰ろう。」



このヤギ、スゲエよ。
拙僧が懸命に馬を飛ばしてるのに、いとも簡単に付いてきやがる。
しかも初対面(あ、2回目か)の拙僧にもよく懐いてるようだ。



「昨夜のお前の様子?そんなこと聞いてどうすんだ?」
「すまんが何も覚えてないんだ。サムっていう連れがいたはずなんだが、何か分からないか?」
「お前は一人だったけどなあ。しかも酩酊状態みたいだったから、言ってることも良く分からなかったし。・・・あ、ただ『イソルダに借りを返さなきゃ!』とか言ってたぞ。」
「『イソルダに借り』ね。分かった。サンキュー!」

イソルダね・・。今度は何をやらかしたんだろなあ。
【2012/05/01 11:33 】 | 救世の旅 | 有り難いご意見(0)
070 思い出の夜1


「よぉ、にいちゃん。俺と一杯やらんか?」
「あいにく今日は持ち合わせが心許なくてな。」
「ツレねえなあ。よし・・俺に勝ったら、奢りにしてやんよ。どうだ?」
「呑みっぷりじゃ、拙僧には勝てんぞ。後悔するかもしれんが、いーのか?」



吟遊詩人大学での勉強をひとしきり終え、早速実践とホワイトランの『バナード・メア』にやって来た。
しかし思ってたようには上手く行かず、今日のところはさっさと引き上げようとしたところで、酔っ払いのサムという男に絡まれたのだった。

軽くむしゃくしゃしていた拙僧は、せいぜいタダ酒を楽しんでやろうと、サムの申し出に受けてたった。



・・・ところまでは良かったのだが。



「起きなさい!」

う・・・もう朝か。

「さっさと立ちなさい!」

あー頭が痛い。もうちょっと寝かしといてくれよ、マスター。




ん?ここ、バナード・メアじゃねえな。



「ここはマルカルスのディベラ聖堂ですよ!」
「へ?」
「昨夜の乱暴狼藉は到底許されるものではありませんよ。」
「え?え?拙僧、何したの?」
「呆れた・・・。覚えてないというのですか。これだから酔っ払いは。」
「すまない。本当に分からないんだ。教えてくれ。」



拙僧は女神官から、昨夜聖堂に侵入して、中でむちゃくちゃに暴れて、ゴミを巻き散らかしたことを知らされた。
罰として、ゴミを片付けるよう命じられたが、処置としては寛大な方だろう。



ゴミを拾い終わった拙僧は、女神官に報告すると共に昨夜の事を詳しく聞いてみた。

「昨夜のことですか?」
「ああ。サムというツレが一緒にいたはずなんだが。」
「うーん・・・あなたは一人でした。言葉も支離滅裂で良く分かりませんでしたね。ただ『ロリクステッド』でどうこうと何度も呟いてましたよ。」
「ロリクステッド?」
「ホワイトランの小さな農村ですよ。そちらに行けば、何か分かるのではありませんか?」

う~・・何も思い出せん。。
【2012/05/01 11:08 】 | 救世の旅 | 有り難いご意見(0)
069 オラフ王の焚刑祭4


「待ってたぞ。さっそく祭りの始まりだ。」

ジョーンとの約束どおりに日が暮れた後に、再び吟遊詩人大学へとやって来た。

「祭りは大学の前の広場で行われる。さっそく俺達も行こう!」



広場にはデカイ藁人形が設置してあった。
この街の名物行事らしく、いつのまにかソリチュード中の市民がわんさか見物にやってきていた。



学長のヴィアルモが高々と演説をぶった後、徐に人形に松明の火を近づけた。



人形が激しく燃え上がりだした。
人々の興奮もピークに達し、拍手喝采が沸き起こる。
正直なじめそうにないけど、皆が喜んでるならいーか。



「よくやってくれた。あんたの協力がなければ、今年の祭りは開催できなかっただろうな。」
「拙僧の入学を認めてくれるか?」
「もちろんだ。あんたは立派な吟遊詩人だ。本大学で大いに知性を磨くといい。」

こうして拙僧は吟遊詩人大学の一員となった。
女をオトすテクを磨くぜぃ!
【2012/05/01 10:36 】 | 救世の旅 | 有り難いご意見(0)
068 オラフ王の焚刑祭3


「ほう、そんなことがありましたか?」
「ああ、あいつタダ者じゃねえな。あの技にあの強さ・・・きっと孫●●」
「ともかく目的の物はありますかな?」
「・・あ、ああ。これだ。」
「ほ、ほお・・・・ふむふむ・・・むむむ・・・駄目だ、これでは使えない。」
「どうかしたのか?」

「証拠として、用いることが出来るかもしれないと期待していたのです。」
「何の?」
「歴史です。我々吟遊詩人大学の恒例行事で焚刑祭というのがありましてな。」
「ああ、聞いたことがある。確か祭りのクライマックスに王の彫像を燃やすんだよな。」
「そうです。ところが今年は、首長のエリシフから『待った!』がかかりまして。」
「何故だ?」
「きっとおつらいのでしょう。ただでさえ、先日夫を亡くされたばかりなのですから。彫像とは言え、王が焼かれる姿を見たくないのでしょうね。だからと言って、我々も長年続いてきた祭りをそう簡単にも止められません。儀式にちゃんとした意味があることを証明して、例年通り、焚刑祭を執り行いたいのです。」
「それで詩歌と何の関係があるんだ?」
「ここに手がかりが書かれているに違いないと思ったからです。しかし、墨で塗り潰されているところもあり、肝心なところで情報が足りません。」
「・・・なら、情報を補ったらどうだ?」



「大丈夫ですかねえ?あなたに言われて、いろいろ文言を付け足しましたが。。」
「大丈夫大丈夫!世の中、度胸とハッタリで大概のことは乗り切れるもんよ。」
「そりゃ、傍らで見ているだけのあなたは良いですよ。私は首長や執政の前で、歌わないといけないんですから。」
「ま、駄目だったら逃げるまでさ。吟遊詩人大学に戻るのは無理だが。他にアテはいくらでもあるからな。」
「いくらでも?」
「同胞団、ウインターホールド大学、盗賊ギルド、フォースウォーン・・ああ、後、ホワイトランとリフテンにも顔が利くぜ。どこに行きたい?」
「・・・なんか、あなたが末恐ろしく思えてきました。」



「あんた、ジョーンか?」
「あなたは?」
「拙僧はエダジマ。この度吟遊詩人大学に新たに入学した者だ。」
「そうか、今後ともよろしく。」
「こちらこそ。・・そうそう学長から言伝だ。『目出度く、焚刑祭再開の認可を首長より頂きました。準備をよろしく』だとさ。」
「何!?それは本当か?よし、これは忙しくなるぞ!すまんが・・・あなたは日が暮れたらまた来てくれ!」
【2012/04/30 17:25 】 | 救世の旅 | 有り難いご意見(0)
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